西野亮廣さんのオンラインサロンは宗教なのか??

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前回:オンラインサロンが宗教である理由

というわけで前回に引き続き、オンラインサロンは宗教なのか?というお話ですが、宗教っていう言葉の定義が(ある程度)オンラインサロンに当てはまるので、これはもう宗教というしかない。

っていう、前回の話は身も蓋も無いまとめでしたW

後はオンラインサロンが良いのか、悪いのかっていう話ですな。善人と悪人、ホワイト企業とブラック企業があるように。

それで、ここで次に考察したいのが、

オンラインサロンでの、イベント運営はただ働きにしていいのか悪いのか?

っていうお話。

搾取かどうかの問題。その話題の中心にいるのが西野亮廣さんのオンラインサロンです。

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『搾取とただ働き』の指摘に対する西野さんの反論

西野さんのオンラインサロンでは、立候補制かつボランティア(無給)という形で、イベント運営に参加することができます。

あくまで、強制ではなく立候補制です。

で、それを批判する人はただ働きさせてるーブラック企業じゃん!みたいなことを言ったりします。

それについての西野さんの反論

https://ameblo.jp/nishino-akihiro/entry-12461888950.html

しかし、もう少し冷静になってみると、ボランティアスタッフは強制ではなく立候補制で、お金を払って働かされることを「宗教」としてしまうと、BBQなんて完全に「宗教」ですし、BBQ運営会社の「搾取」ということになってしまいます。

さて、ここで問題になるのが、

1、ボランティア(例:被災地などの救済)

2、バーベキュー

3、イベント設営の仕事を無給でやる

の3つにおいて、ただ働きして良いのはどれか?ということになります。

プラス、自分の意思であってもただ働きしてもいいのかどうか。

発生した労働力は自分だけが楽しむためなのか?それともオンラインサロンのためなのか?

1のボランティア(例:被災地などの救済)は、世間一般として、ただ働きさせられたとしても非難は無いでしょう。

人を救うという大義は金銭を超越するという、人としての善の原則みたいなものに乗っ取っているからですかね。

2のバーベキューはどうなんでしょう? これは自分が楽しむためなので、一般的な感覚としてただ働きでも良さそうですW

3のオンラインサロンのイベント設営の仕事を無給でやる!はというと、これも自分が楽しむためだから良さそうですが、そこで発生した労働力がなんらかの形で、オンラインサロンにも還元されています。

バーベキューとの一番の違いはここでしょうか?

発生した労働力がどこに向かうのか??

自分が楽しむためだけなのか、オンラインサロンにも還元されるのか??

バーベキューで発生した労働力は自分だけに向かっている

西野さんの一文に

BBQなんて完全に「宗教」ですし、BBQ運営会社の「搾取」ということになってしまいます。

があります。

で、ここで西野さんが言うBBQ運営会社っていうのは場所を借してくれたり、食材を提供するところでしょうか?

もしもそうならば、BBQをやる際の肉を焼いたり、ジュースを入れたりっていう労働力はBBQ運営会社に還元されていないということになります。

こう見ると、BBQをやる人たちは、BBQの運営会社には何も搾取されてはいません。 自分が楽しむためだけに払うお金が搾取という人はいないでしょう。

あくまで自分たちの労働力はBBQを楽しむためだけに使われています。BBQの運営会社には、自分が楽しむためだけにお金を払っています。

BBQの運営会社に自分の労働力は還元されていません。

つまり、BBQ運営会社のために働いてはいません。

後は人助けの定義だけ

オンラインサロンのイベント運営は、そこで発生した労働力が自分だけでなく、オンラインサロンにも還元されている!

労働力がオンラインサロンに還元されている!

ここが問題ということです。

BBQの労働力は自分だけに還元されている!

(厳密に言うと、一緒にいる友達や家族にも多少還元がありますが、許容範囲でしょう。)

なので、オンラインサロンの無給ボランティアは搾取している!っていう批判があっても、これは仕方ないかと思います。

どんだけオンラインサロンのイベントスタッフが楽しいからだとしても、その労働力は自分だけでなく、オンラインサロンや、そこに訪れるお客さんなんかにも還元されます。

自分でやるBBQとは違います。

後はオンラインサロンの無給労働を正当化するには、1のボランティアという観点。

オンラインサロンを運営している人は何か目標に向かって頑張っている人が多いので、その応援という形ですな。

しかし、世間一般的な宗教のイベント運営のただ働きと、オンラインサロンのただ働きが、どちらも応援のためだとしても、近しい印象を受けてしまうので、結局、世間の人が「搾取だーと!」言う気持ちもわからなくもないですな。

また、寄付の範囲か、労働の範囲か、という線引きの問題もあったりします。

寄付という応援なら、労働には関係無いので、オンラインサロンへの単純な寄付なら問題無いでしょう。

でも、この寄付も洗脳や生活に支障が出る範囲になるとまずいので、また別の視点から問題を考察する必要がありそうです。

オンラインサロンの労働を楽しんでいるから良い、という反論には無理がある

オンラインサロンに労働力が還元されているとしても、それでもオンラインサロンでの経験や思い出があるから良いんだ!楽しいし!

西野さんの言葉を借りると、参加型エンターテイメントですね。

この意見にはちょっと無理があるでしょう。

この言い分が通ってしまうと、言い方次第でなんでも無給で働かせることができてしまいます。

これはブラック企業を肯定することとほぼ同義と言わざるを得ないでしょう。俗に言うやりがい搾取です。

先に書いた通り、労働力がオンラインサロンに還元されているわけです。

労働には対価を払う。この原則(法律)をオンラインサロンという枠を利用して破壊してしまっている状況ですな。

仕事をエンターテイメントにすれば、ただ働きが許されるってのは、無理W

今の時代は基本的に何らかの労働力で得たお金で生活していくわけなので。

少なくとも、オンラインサロンの無給労働は、勝手に国の労働関係の法律を変えてしまう、もしくは抜け道を抜けるかのような、強引な印象は否めないでしょう。

後は、労働の多寡、程度問題で無給でもokかどうか、というところでしょうかね。

例えば、映画のエキストラとして観客役とかで突っ立っているだけとか。これならokかとは思うのですが、どうなんでしょう。

程度問題の視点も大事ですな!

実はすでに似たような問題はあった

A社の会員サービス使っている方限定で!懇親会やります!1時間、アンケートに答えてください。ボランティアです!お給料と交通費でません!

でも、お土産あげます!(100円くらいの価値)

これもよくよく考えると、労働力の搾取の1つという見方もできなくもありません。

アンケートを受けたという労働力がA社に還元されているからです。A社はアンケート結果を基に、サービスを改善すると。

実はオンラインサロンが登場する前に、気づいていないだけで似たような問題があったりするわけですな。

ただ、ここで忘れてはいけないのが、ITの力でいずれ無給の労働でも生活が成り立つ時代が来る可能性があるということ。

お金いらないーとか、ベーシックインカムとか。

ただ、2019年夏の現在では、オンラインサロンは参加型で楽しいからお給料無し!参加を通じて勉強できる!とか、そういうロジックを声高に語るのは相当まずいと言わざるを得ません。

オンラインサロンという最先端に生きる人たちは、もう少しブラック企業で悩んでいる人の気持ちに寄りそう必要があります。

しかし、現在はだめでも、未来は違う、ということです。

まとめ

というわけで、まとめると・・

オンラインサロンの運営に関わる何かを無給でやる!っていうのが常態化していれば宗教と言われても仕方ない!

現代は何らかの労働の対価で、生活しているってのが基準だから、それを崩す論は無理がある。

なので西野さんのオンラインサロンも宗教である、もしくは近しい。

というところかと思います。

先に書いた通り、このご時世、ブラック企業の問題もあるので、こういう問題は、できるだけ慎重にならなければなりません。

なので、労働力がオンラインサロン還元されるならば、できるだけ感謝の気持ちとか、ご縁とかではなく、金銭的なお礼が大切なんじゃないかと思います!

本当に良い人なら、できるだけ金銭を出すはず。これを忘れないようにしたいです。

そしていつの日か、小難しいことは全てITが担当して、全ての仕事が遊びになる時代が来て、お給料という概念が無くなれば・・でも僕がこの世からいなくなってからだろうなーW

(トップ画像引用元: https://www.youtube.com/watch?v=dJT_L6d_fU8

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