宅配便(宅急便)の再配達、不在問題を業界経験者がつらつら書いてみる

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アマゾンを筆頭にして、通販がどーんと伸びたときに、

宅配会社大変だ!ドライバーさん大変だ!

っていう論調になって、それに便乗して一気に値上げが起こりました。

(実際に、昔は朝から晩まで休憩無し、帰るのは日をまたいでからっていうのは当たり前だったらしいです。

ちなみに2019年現在、サビ残は実質横行しておりますW)

そこから色んな問題が明るみになってきたんだけれど、その中の1つに再配達、届け先不在の問題があります。

今回はその問題について自分が思った事をつらつら書いていこうと思いますが、自分はあくまでアルバイトのドライバーだったので表層的な話になってしまうかもです。予めご了承ください。

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不在(受け取りされない)場合、インセンティブが出ない

一般的な宅配や集荷の仕事を担当するドライバー(正社員系)は基本給を安くしてインセンティブ、つまり歩合によって稼ぐという給与形態が多いです。

なので、たくさん宅配して、企業からたくさん荷物を集めると給料が上がるという仕組みになっています。

で、たくさん宅配するとはいえ、お客さんが受け取らなければ、ドライバーにインセンティブが付かないという。

そりゃまあ、そもそも宅配するためにお客さんからもらった料金は、相手に届くまでの料金。配達完了(お客さんと会社の間の契約完了)してこその料金です。

というわけで、再配達にはドライバーにインセンティブが付かないので、不在っていうのは本当に誰も得をしないんです。

不在でも何かしらのインセンティブが出てくる会社もあるかもですが、少なくとも僕がいた会社は出ませんでした。

出るとこあるのかな~どうだろう・・いや、まず無いと思います。不在⇔再配達の繰り返しで、どんどんインセンティブが発生してしまうと、会社にマイナスだからです。

絶対いない時間だとわかっていても、配達する理由

ドライバーも経験を積んでくると、この時間帯は○○さんいないだろうなっていうのはわかってきます。

しかし、そう思っていても、その時間帯、タイミングに行かなければならない場合があります。

  1. 1、このタイミングで行かないと、また戻ってくるのが大変
  2. 2、在宅率が高いであろう夜に配達を回せない事情がある

まず、1ですが、配達はトラックが担当エリアをぐるぐる回るわけですが、1件だけのためにあちこち、点々と回ると時間がかかり過ぎます。

ぐるっと一筆書きで回らないと時間のロスが凄まじいものになります。

なので、その一筆書きの最中に、そのお宅が不在の可能性が高いと思っていても、一応お伺いしないといけない事情があります。

2は、運送業界も早く帰ろうみたいな風潮になっていて、前みたいに夜遅く回ることができない場合があるということです。労基法ってやつですな。

それに伴って、夜に宅配を集中させると忙しくなって会社に戻るのが遅くなってしまいます。そうすると上司に怒られますW

再配達があるせいで、料金が上がる

これは想像に難くないでしょう!不在と再配達はコストでしかありません。

しかも宅配料金はシステムの都合や煩雑さを無くすために県単位。

県というくくりの中で、不在ばっかりの人のために、真面目に一発で受け取りをするをする人も料金の割り増し分を負担しているような状況です。

でもこればっかりは、不在だから料金を不在者に負担させるとかはできないので、運送業界としては今後も清濁併せ吞む?みたいな感じなんでしょうかね。

宅配ボックスをお勧めしたいけど、できない理由

一番良いのは宅配ボックスなんですが、これは会社側としてはお勧めできない理由があります。

それはやはり、盗難の危険性があるからです。また、その保証を会社がすることはできません。

でも本音を言うと、森林生い茂る田舎の一軒家の方とかは、まじで置いてほしいと思っていたりもしますW

もしも自分の家がぽつんと一軒家だったら、自主的に宅配ボックスの設置をおすすめします。

玄関前置き配はちょっと危険性が高いので、ドライバーとしてはやりたくないっていう人も多いので、やはり宅配ボックスの設置を!

っていうか基本的には置き配は会社で禁止されてますしね。

でも現在のところ、あえて置き配を積極的にやろうということで色んなところで取り組みが始まっているので今後に期待です!

インセンティブが安いから、本音はすぐ渡して次に行きたい

そもそも1件あたりの宅配のインセンティブも微々たるもの。 塵も積もれば山となる作戦で、まとまってくると、それなりのお金になります。

(基本給がゼロの個人事業主系(委託系)のドライバーさんの場合には、完全歩合制なので1宅配あたりのインセンティブの金額が高めに設定されてはいます。)

もちろん、まとめるためには効率良く、無駄無く配達する必要があります。

ところが、お客さんが家から出てくるのが遅かったり、インターホンに気づかないとか世間話が入ってくるとか、色んな要因が入ってくると、後の仕事に響いてきます。

しかも、この1件のインセンティブは激安なわけで、どうせなら時間をかけたくないわけです。

また、この数秒が1日に平均100~300件回るドライバーにとっては命取りになったりするのですが、特に企業集荷の締め切り時間や、それを会社に持ち戻る時間にも大きく響いてきます。

ドライバーの1人でも、会社に戻る時間が遅れれば、そこで待っている大型トラックの出発も遅れます。

この大型トラックっていうのは、そこでの荷物を一気にまとめて持って、大型の仕分け場に持っていく中距離、長距離トラックのことです。

不在と再配達は何も生み出さな過ぎて泣ける

というわけで、不在は何も生み出さないし、ドライバーの給料に一切プラスにならないので、とにかく辛いんですよね。

再配達も面倒だし。受け取り人もなかなか荷物受け取れないので、まだかな~ってなりますし。

夏場だと、常温配達の食品でも早く受け取ってもらわないと本当にあぶない。

不在と再配達はまじでデメリットしかないです。みんなで泣いている状態!

というわけで、もしもこれを読んで自分でできることがあるなと思ってくれたら嬉しいです。

ただ、例えばPUDO(プドー)を使ってみようとかなったとき、お客さんからするとなんのこっちゃ?ですよね。

このネーミングセンスにマーケティングと問題の解決性がまったく見られないというW 運送業界側も、もう少し消費者の立場に立ったほうが良いなと思います。

あんだけ料金上げたんだしW

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